ホテルの客室から見た景色です。大きな雨音とともに雷鳴が轟いたりして、南の島のスコールは豪快でした。パラオの雨季は、天気予報が「雨」または「雷」しかないと聞きました。

 朝から激しく降っていた雨が、昼すぎに上がったので、町にでかけることにしました。しかし、島の道は起伏が激しく、濡れた坂道、特に下り坂は危険です。この下り坂はやめておこうと、引き返そうとしたら、おじいさんが手を差し伸べてくれました。見れば、背後に猫がたたずんでいます。

 おじいさんの手を借りて、猫のいる方へと向かいました。

 猫は、濡れた道を歩く手本を見せてくれるかのように、ゆっくりと目の前を横切っていきました。

 引き込まれそうな青い目をした猫と出会いました。中学生姉妹の飼い猫で、名前はスカイ。目の色がパラオの空の色だから、だそうです。

「今回の旅行では、こんなきれいな空の色に出会ってないな」と言うと、「空の色がきれいなのは5月だから、また来たらいいよ」と笑顔で教えてくれました。