韓国・ソウルの繁華街、明洞(資料写真)
(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)
懸け橋、という言葉がある。
定かではないが、自分で使ってみた記憶はほとんどない。かつては特にどうとも思わなかったが、韓国に住むようになってからというもの、積極的に使いたいとは思えない言葉になってしまった。
だが、そう思うようになってから、私の目の前では使う人が増えていったような気がする。
「日韓の懸け橋になりたい」
そんなことを言われてしまうのだ。
でも、私はすぐに「そんな無理をするのはやめた方がいいよ」と返事をする。