(写真はイメージです)

 まずはボーガンの銃刀法規制、あたりから始まるのでしょう。

 ついに起こってしまったというべきか、兵庫県宝塚市で発生した「ボーガン殺傷事件」男女4人が首や頭に矢が刺さった状況で発見され、3人が死亡するというとんでもない事件が発生。

 一報を見たとき、私はその人数から「市街地での無差別殺人」かと思いました。

 ところが実際には、容疑者の祖母、母、そして弟が死亡し、伯母が重症であるという。つまりこれは「DV殺人」であることにまず注意しなければならないと思われます。

 しかも、弟の頭には矢が2本刺さっていたという。これはいったい何としたことなのか?

室内至近距離なら致命的威力

 まずボーガン(「ボウガン」というのは商標だそうなので、こちらの表記を使います)、あるいはクロスボウなどとも呼ばれるようですが、これの威力から検証してみましょう。

 ネット上ではこれを用いるコンピューターゲーム、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)に関連する書き込みが多数ありましたが、筆者は全く明るくなく、以下では物理的な破壊力だけを評価してみます。

 ボーガンは安いものだと数千円、それなりの破壊力を持つものでも1~2万円から売り出されており、20万円も出せば、連射式の相当パワフルなものが簡単に入手可能。しかし、銃刀法の規制は受けていないようです。

 また、ボーガンの弓の重さはカーボンで「400グレイン」程度、アルミだともう少し重いとのこと。

 このグレインという耳慣れない単位は、1グレインが0.06479…グラム、つまり60ミリグラムほど、穀物(grain)に由来しているようですね。