日本の教育はアジア(写真は中国)各国の後塵を拝するようになってしまうのか

 今回の本題に入る前に、6月2日、つまり東京都内で多くの公立学校が約3か月ぶりに授業を再開した翌日、都知事は「東京アラート」なるものの発動を宣言しました。

 東京アラートの詳細は別稿としましょう。それとは別に、「あのレインボーブリッジの赤いライトアップ、何とかならないものか?」と思われた読者はおられませんか。

 真っ赤な橋や都庁舎の画像はネットで目にしましたが、かなり最低なPRと個人的には思っています。

 そんなことより、再開した学校で一人子供の感染が出たら、その学校はどうなるのか?

 そうしたら、同級生たちの学習指導はどうなってしまうのか??

 その子たちの「出席日数」などは、どのようにカウントされることになるのか???

 私立の学校では、体育も含め授業を全面遠隔化(https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/03/news038.html)というケースも出てきています。また私自身も所属する東京大学はすべての講義、演習が全面遠隔のまま、つつがなく進んでいます。

 しかし、日本全国の大半の学校では、そのような対策は採られていません。

「東京アラート」と共に、第一に考えるべきことは、経済復活と並行して、こうした学校、教育の問題など、質実剛健な本質であって、レインボーブリッジなど赤く照らしている場合ではありません。

 現状の「広告代理店政治」の最も子供だまし的なものとして、各国大学の同僚と顔を見合わせているのが、このライトアップであり、あるいはブルーインパルスの「感謝飛行」です。

 はっきり言って、実際のコロナウイルス抑制には一切、効果も意味もありません。単にPR、つまり典型的な「ポストトゥルース」です。

「子供でもよく分かるように、レインボーブリッジをライトアップするんですよ」などという声が聞こえてきそうですが、全国の子供は深夜23時に点灯された赤いレインボーブリッジを目視しません。