今日は希望の持てる最新のグローバルデータ解析をご紹介しましょう。

 前回(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60466)と同様、5月15日までの全世界データで、新型コロナウイルス感染症の毎日感染者数と毎日死者数をプロットしてみると・・・少し変化が見られます。

 それが冒頭の図です。

 4月中旬をピークとして、全世界の「臨床致死率」がピークアウトしていることが分かります。グラフの傾きだけ取り出してみるとこうなります。

 私はこの種の解析で、決して甘口のことを記しませんが、この推移は歓迎してよいことと思います。

 全世界の新型コロナウイルス感染症パンデミックに関して、第1波流行での医療崩壊危機が、ひとまず回避されつつあることを示す、望ましいデータ解析結果と言えるでしょう。

 今回は、こうしたデータをもう少し細かく見てみることにします。