ニュージャージー州ロビンスビルのアマゾンフルフィルメントセンター(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは3月14日、同社eコマース商品の一部が品切れになり、配送に遅延が生じていることを明らかにした

日用品の人気ブランドが品切れ状態

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンラインショッピングの需要が急増し、サービスに短期的な影響が出ていると説明している。とりわけ、日用品カテゴリーで一部の人気ブランド商品が品切れ状態。また、サイトに表示している配送日時は、通常時よりも遅くなっているという。

 この問題を解消するため、販売パートナーと24時間体制で商品の確保に努めており、配送体制も強化するとしている。

 米CNBCによると、トイレットペーパーやペットボトル飲料水といった必需品は、多くが在庫切れ。サイトでは、通常時であれば翌日あるいは翌々日に届く商品について、数日後に届くと表示している。

 これに先立つ3月4日、CNBCは、米ネット通販の配送に遅延が生じていると伝えていた。アマゾンの「Prime Now」では配達日時の選択肢が狭まっており、米ウォルマート、米インスタカートなどのサービスにも影響が出ている。消費者が外出を控えているほか、買いだめなどの動きもあり、ネット通販の需要が増えているという。

配達時間の短縮に巨額を投じたアマゾン

 新型コロナウイルスの感染拡大は、配送時間の短縮に力を入れてきたアマゾンにとって打撃だとCNBCは指摘している。