米CNBCの3月10日付けの報道によると、米グーグルは医療用マスクのオンライン広告を一時的に禁止することを決めたという。
医療用マスクの広告一律禁止
新型コロナウイルスの感染拡大の混乱に乗じて利益を得る行為が、広告ポリシーに違反するためだという。数日かけて該当する広告を削除するとしている。
一方で、同様に広告が増えている防護服や除菌剤などは現時点で禁じていないものの、引き続き監視を強化し、必要があれば適切な措置を取るという。
グーグルはこれまで、新型コロナウイルス関連の虚偽情報排除に向けた取り組みを進めてきた。例えば、確固たる根拠もなく、感染を防止するなどと謳う商品を広告欄やショッピングページから削除してきた。今回の措置はこれを拡大するもので、マスクはそうした謳い文句がなくても一律禁止する。
米フェイスブック(FB)も同様に「公衆衛生の緊急事態を悪用する行為を禁ずる」として、医療用マスクの広告などの掲載を一時停止した。
EC大手の米イーベイやメルカリ、ヤフオクも
需要増に伴い品薄となった商品を自社のプラットフォームから削除する動きは、他の企業にも広がっている。米電子商取引(EC)大手イーベイは3月5日、医療用マスクやハンドサニタイザー(手指用消毒ジェル)、除菌シートなどの出品を禁じると明らかにした。日本でもフリーマーケットアプリ大手のメルカリやネットオークションのヤフオクがマスクの出品を禁じると報じられている。