米議会調査局報告書:
「米韓関係に周期的緊張」
筆者が2018年11月28日に公開した「米国人が見た韓国人:他のアジア人とは大きな差」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54770)という拙稿は多くの方々にアクセスしていただいた。通算400万を超えるPVだった。感謝申し上げます。
韓国人、北朝鮮の人たちを米国人がどう見ているか――読者の方々が強い関心をもっておられることを改めて感じた。
そこで、今回はその続編を執筆した。2019年という年は米韓関係にとっては史上最悪ではなかったかと思う(同じことは日韓関係にも言えるが・・・)。
さらに言えば、後世の史家は、2019年は「米韓同盟関係の終焉の始まりの年」と位置づけるのではないかとも思っている。
米韓関係は現在どのような状況に置かれているのか、米国は韓国をどう見ているのか、これらを立法府の立場から分析した米議会調査局(Congressional Research Service)の報告書が今月10、11日と相次いで2冊公表された。
報告書の執筆者は国務、国防両省や情報機関から入手した情報やメディア情報を基に、同局に属する他の専門官や部外の専門家たちと討議した結果を踏まえてこの報告書を書いている(米議会調査局関係者)。
米議会調査局が随時出す報告書は、一義的には米上下両院議員向けの「虎の巻」だが、行政府や政府部外の専門家や外交筋にとっても重要な参考文献になっている。
10日に公表された報告書は「U.S.-South Korea Alliance: Issues for Congress」(米韓同盟関係:米議会のための問題点」と、「South Korea: Background and U.S. Relations」(韓国:背景的情報と対米関係)だ。