なぜ男子ゴルフにはスポンサーがつかず、試合数が減ってきたのか。答えは簡単だ。世界に通用する強いゴルファーがいないからだ。

 3年前、狭山ゴルフクラブで日本オープンが行われた際、見に行った。マスターズチャンピオンのアダム・スコット選手(豪)やアメリカで活躍する松山英樹選手が帰国して参戦するということだったからだ。初日、2日目、この2人に石川遼選手が加わり同組でラウンドするというので、初日から1万人を超える大ギャラリーが駆けつけた。

 渋野フィーバーで「北海道 meiji カップ」には、大ギャラリーが駆けつけた。それでも3日間で1万6407人だった。やはり強い選手がいれば、ファンは見に来るのだ。

 男子ツアーを仕切っている日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長、青木功さんには、全英オープンなどの解説もいいが、もっと強い選手を育てる努力をしてほしいものだ。

 例えばコーチの問題だ。最近、アメリカでの活躍が低迷している松山選手もコーチをつけていない。確か丸山茂樹プロだったと思うが、アメリカのメジャー大会でのインタビューで松山選手に、「お願いだからパットのコーチをつけることを真剣に考えてよ」という趣旨の発言をしていた。石川遼選手もお父さんがコーチ役だ。ツアー通算21勝の池田勇太選手もコーチをつけていない。

 だが女子ゴルフは、渋野選手は言うまでもなく、上田桃子選手など、ほとんどがコーチをつけている。女子ゴルフでは韓国が圧倒的に強いが、やはりほとんどがコーチをつけている。アメリカの男子プロもほとんどがコーチをつけている。

 日本の場合、大学のゴルフ部から変えていく必要もある。監督がゴルフ未経験という学校すらある。これでは世界に通用するゴルファーは育たない。それとマナーだ。女子プロは、宮里藍さんの影響もあるのだろうが、マナーが非常にいい。男子プロはそれに比べてマナーが悪い。これくらいはすぐにでも改善できるはずだ。

 このままだと日本から男子ゴルフのツアーが消失するくらいの危機感を持ってほしいと願う。