鈴木京香&滝川クリステル、資生堂「リバイタル グラナス」新商品をPR

2009年10月、都内で開催された資生堂「リバイタル グラナス プラチナムシステム」新CM発表会に出席した女優の鈴木京香とともに登場した滝川クリステル(2009

残り578文字

 では、この令和のビッグカップルは、なぜ誕生したのだろう。

 私はこの理由を知りたくなり、進次郎氏が結婚発表の際に出したコメントを何度も読み直した。そして、以下のフレーズの中に、何か引っかかるものを感じた。

「彼女といる時は、政治という戦場から離れ、よろいを脱いで、戦うことから解放され、ふっと力を抜いて、無防備な自分でいることができ、救われる思いがします」

総裁選で「石破支持」をギリギリまで明かせなかった進次郎

 このフレーズを聞いて私は、去年の自民党総裁選挙のことを思い浮かべた。安倍首相が3選を目指して、石破氏と激突した総裁選挙だ。

 当時「総理にしたい政治家No.1」だった進次郎氏は、総裁選の勝敗を左右するキャスティングボートを握っていた。そして、いつ安倍首相に反旗を翻し、石破氏支持を高らかに宣言するのか、メディアは進次郎氏の一挙手一投足を争うように報じた。

 しかし進次郎氏が最終的にとった行動は、大方の予想に反して、投票当日朝になってようやく石破氏支持を表明したことだけだった。

 進次郎氏は投票後記者団に対して、「この総裁選挙というのは、政治の世界の戦ですから。私は武器を持たない戦争みたいなものだと思っています」と語った。

 それまで進次郎氏が「戦場」という言葉を公に使ったのは、私が記憶する限り、2016年「農業改革」でJAとの攻防が終結した直後だけだった。

 モリカケ問題で政権に批判的な立場を取る一方で、石破陣営にも積極的に関わらなかったのは、進次郎氏にとって「戦場」で生きるか死ぬかの決断だった。

 当時私は「政界を生きていくためのリアルな選択をした」と評したが、過剰な期待を抱いていたメディアや国民は、一転して「どっちつかず」「男を下げた」と進次郎氏をバッシングした。