2006年の初めに2軒のお店を契約し、どちらも4月オープン予定だったので、もう時間がない。そこから金策に走り、ベンチャーキャピタル(VC)回りの始まりです。
グローバルダイニングの「権八」で撮影したブッシュ大統領と小泉首相の写真を引っ提げ、僕が店長やリーダーをやっていた店の損益計算書を持って回った。
ここは2年でこういう売上高、利益になったという僕の「スコアカード」を出した。
何社回ったか覚えていませんが、15社ではきかない数です。最終的には2社から合計で5億円超の出資を受けることができました。
僕もそこで決断し、我が家を売ったし、ストックオプションを付けてもらってスタートしました。
無担保で融資してくれた恩人

当時、VCと僕のゴールは、もちろん新規株式公開(IPO)です。そこでリンク・ワンとの付き合いは続けていちゃいけない、と思い始めた。
約束の資金を急に出してくれないこともあったし、プロ店長事業の提携のいいところだけ持っていって、HUGEはリンク・ワンがやっているとか言われたら、ブランディングに傷がつくと思ったからです。
実際、この会社はその後、倒産しています。
そこで、リンク・ワンからの融資を含めた資金関係を解消できないかと画策した。
関係を解消するのに必要な資金を貸してもらえないか、VCから紹介してもらって、当時トップクラスの都市銀行の支社長さんに融資をお願いしたんです。