南欧でたどった源流、チョコは「飲み物」だった

「ホットチョコレート」と欧州の歴史を紐解く

2019.03.01(Fri)佐藤 成美

 ドイツ在住経験のある友人に聞いてみると、ドイツは、チョコレートはたくさん食べるが、ホットチョコレートはポピュラーではなかったという。

 一方、イタリアやポルトガルでは、スペインのような濃厚なホットチョコレートが飲まれているらしい。先の統計によれば、イタリアやポルトガルのチョコレート消費量はスペインと同じくらいだった。

 ドイツのほか、イギリスやスイスなどチョコレートの消費量の多い国でも、ホットチョコレートがあまり飲まれていなかったり、飲まれていたとしてもさらりとしたココア(ホットチョコレート)が多かったりするように思える。

 チョコレートがヨーロッパ諸国に広がった伝播ルートは2つあった。ひとつは先に述べたように南フランスやイタリアに伝わる南ヨーロッパルート、もうひとつはオランダ、イギリスに伝わる北西ルートである。

 北西ルートではココアや固形のチョコレートなどの技術が発明された。そこで、こちらのルートで伝わった国ではココアが飲まれ、また固形チョコレートが多く食べられている。

 一方、南ヨーロッパルートでの国々はスペインの影響を受け、ホットチョコレートを飲んでいるようである。伝播ルートにより、チョコレートの食べ方も変化したではないだろうか。

日本でもカカオの香りを、飲んで楽しむ

 日本ではホットチョコレートよりはココアのほうが一般的だが、近ごろはチョコレートショップやカフェなどでもホットチョコレートを見かける。コンビニエンスストアで買えるホットチョコレートも話題になっているらしい。

 ホットチョコレートはココアにはない、カカオの香りを楽しむことができるのが特徴だ。スペイン式の濃厚なホットチョコレートとは異なると思うが、カカオの風味を楽しむことができるだろう。肌寒い日が続くうちに、いちど試してみたい。

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