政権の崩壊どころか日本では政治そのものが崩壊しそうな勢いだ。これでは20年も続いているデフレ経済からの脱出など夢のまた夢、静かに衰退し世界から忘れ去られる日本とともにこれからもずっと耐えて生きなければならないのかと目の前が暗くなる。
2011年、日本は新たな発展の道を歩み始める
ところが、暗いトンネルはまもなく終わり明るい時代が始まるのだと予告してくれる記事がある。
人気アナリスト武者陵司さんの「地政学が日本経済に味方、『失われた20年』がいよいよ終わる」だ。
右の週間ランキングでも第2位になっているように読者の関心も極めて高かった。
「人々の運命は地政学によって翻弄されるものであり、経済の盛衰も所詮その結果に過ぎないということは、長い歴史では当然のことである」
日本が失われた20年という苦しみを味わってきたのは、政治・経済的な理由というよりも地政学の問題の方が大きかったというのである。
そして、日本を取り巻く地政学的な環境が大きく変わり、日本は新たな発展段階に突入すると武者さんは言う。
「日本を封じ込めてきた過度の円高など、逆風は止み、順風が吹き始めるだろう」
「2011年、米国と世界景気の回復が確かとなり、米国株高と同時に円高がピークアウトし、大きな円安のトレンドが始まる」
「これに地政学環境の順風が加われば、企業収益の回復、賃金上昇、株価・地価の上昇、円高・デフレ傾向の反転が連鎖的に起こり、われわれが目にしている経済風景は一変するだろう」
「日本が再び繁栄する姿を見られるはずである」