そこに日本の病根を強く感じます。
この、卒業資格剥奪ものの酷い内容は、早稲田大学に所蔵資料を寄贈することにしたという、作家の村上春樹氏が述べたものです。
(https://www.sankei.com/life/news/181104/lif1811040041-n1.html)
たまたまこれを見て、人間がどのようにして何かの味を占めるか、というメカニズムが理解できるように思われました。
パブロフの犬の作り方:味を占めさせる
11月16日、私としては人生で最後の、オウム真理教に関係する内容を記した書籍が上梓されます。
河出書房新社刊「オウムと死刑」(http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309248868/)というものです。
この中で私は、作家の村上春樹氏が7月末に発表した作文の凄まじい人権無感覚、調査を怠ったまま「ノンフィクション」のごとき体裁を取る刊行物で営利する「ノヴェライズド・ノンフィクション」(トルーマン・カポーティ)ならぬ「ノヴェライズド・NOノンフィクション」、すなわち単なる「フィクション」の執筆姿勢について、実証的に具体的な指摘をさせてもらいました。
データマンまかせの不十分な調査を基に、事実と無関係に思いつきで地下鉄サリン事件やオウム真理教犯罪を巡って我儘勝手な感想文を濫発するのは、明らかに有害無益です。
さらには関係者に迷惑であるので今後二度とやめてもらいたい、出回っているものは回収されることを望むという趣旨です。ご興味の方はどうぞ書籍をご覧ください。
ほとんど「虚言症」と言っていいくらいの「フィクション(創造性)」を、ドキュメンタリーであるべき分野で発揮するのは、もしテレビ番組などであれば「捏造」との指弾も避け難いでしょう。