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 藤井氏のバックグランド(新宗教団体・幸福の科学の信者とされている)や、その宗教的・政治的な動機については、宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏が詳しい記事を発表している(参考:「台湾『慰安婦像キック問題』の背後に『右派カルト』。大手メディアは沈黙」、ハーバー・ビジネス・オンライン)。

 本記事では主に、台湾側の反応や、事件が現地社会にもたらした影響について詳しく紹介していくことにしよう。

「邪教」の信者と報じられる

 今回の像蹴り事件は、対日歴史問題への関心が強い藍色陣営(国民党系、中台融和派)のメディアのみならず、『自由時報』『蘋果日報』をはじめとした緑色陣営(民進党系、台湾自立派)の媒体でも盛んに報じられた。台湾の日本報道の特徴は、日本語ができる人材がメディアの内部にいるケースが多いことから、日本のネット記事や問題当事者のSNSの投稿などが豊富に引用されることだ。

 今回の件でも台湾の大手ケーブルTV局傘下のニュースサイト『ETtoday新聞雲』が、藤井氏が自身のFacebook上で「足が痺れていたのでストレッチをおこなっただけ」と釈明したことを報道。さらに、藤井氏が自身のページに抗議コメントをつけた台湾人に、慰安婦像は「disgusting(胸糞が悪い)」で、慰安婦問題は韓国人による「blackmail(恐喝行為)」であると英語で回答したこと、その後に投稿の大部分を非公開にして「逃亡」したことまで、詳しく報じている。

 また、藍色陣営系の中天電視のWEB版『中天快点TV』はさらに踏み込み、9月11日付けで「国際的に札付き! 藤井実彦はかつて慰安婦漫画展を阻止しようとしていた」と題した記事を掲載。右派系の市民運動「論破プロジェクト」を主催する藤井氏が、2013年にフランスのアングレーム国際漫画展に慰安婦問題を否定する内容の漫画を出品して韓国側出品の慰安婦漫画への「反撃」を図ろうとしたものの、主催者側に困惑されて出展を断られたことまで伝えている。

 同記事には藤井氏のバックグラウンドについての言及もある。以下に大意を紹介しよう。