ポスコは会長交代で「復帰」

 今回、李在鎔副会長とともに随行団に入って注目を集めたのがポスコの崔正友会長だ。

 ポスコは、韓国を代表する企業だが、文在寅政権発足後、前任の会長は「外遊随行員」から外されていた。

 特にインドネシア訪問の際には、ポスコは製鉄所を持ち、韓国企業の中で圧倒的な投資をしているにもかかわらず外された。

 「その理由を青瓦台幹部は、今の会長はパートナーではないと言い切った」(ハンギョレ新聞)という。

 朴槿恵政権時代に就任した会長が2018年7月末に、任期途中で交代するや、随行員に入った。

 逆に、「随行員に名前がない」ことで話題になっている例もある。

 財閥2位の現代自動車。オーナーである鄭夢九(チョン・モング=1938年生)会長か、長男で9月14日に、グループの「首席副会長」に昇格した鄭義宣(チョン・ウィソン=1970年生)氏が同行するはずだ。

 ところが、専門経営者である副会長が随行員に入った。

 鄭夢九会長は高齢で鄭義宣副会長が行くはずだが、自動車通商問題の協議のため米国で米商務長官などとの面談があり、政府にこの点を説明して了解を得たという。だから「外された」のではない。