アップルが昨年11月に発売した旗艦モデル「iPhone X」はディスプレーサイズが5.8インチ。同じく昨年市場投入した、iPhone 8 Plusは5.5インチ。
一方でiPhone 8のディスプレーは4.7インチ、iPhone SEは4インチ。これらはIDCが定義する「大画面モデル」の範疇には入らない。
アップルは先ごろ、9月12日に、米カリフォルニア州の本社敷地内にある「スティーブ・ジョブズ・シアター」で、新製品発表イベントを開催することを明らかにした。
当日、会場で何が発表されるのか明らかになっていないが、IDCは、アップルが3種類の新型iPhoneを発表すると予測している。
同社の予測によると、そのうちの2モデルは、ディスプレーサイズが6インチ以上。アップルはこの2モデルを年内に市場投入すると見られ、これらが大画面、高アスペクト比スマートフォンの新たなトレンドを牽引し、市場の堅調な成長を後押ししていく、としている。
グーグル検索で見るiPhoneの人気度
ただ、ドイツの調査会社スタティスタは、グーグル検索で、“iPhone”というキーワードが使われた回数が最も多かったのは、2012年9月だと指摘する(スタティスタのインフォグラフィックス/Google Trends)。
2012年9月は、「iPhone 5」が発表、発売された時期である。“iPhone”の検索は、この時をピークにして、おおむね右肩下がりで推移している。iPhone 5発表時の“iPhone”の人気度を100とした場合、昨年9月のiPhone X、iPhone 8発表時の人気度は73になる。
iPhoneの新モデルに関する消費者の関心や話題の広がりは、かつてのような水準ではなくなったと、スタティスタは指摘している。