今や年間15億台近くが出荷されるスマートフォン。その台数規模は実にパソコンの5倍。プラットフォームで提供されるアプリやサービスなども含め、スマートフォンは巨大市場を形成している。
今年の出荷台数を下方修正
しかし、ここ最近の市場動向を見ると、出荷台数の伸びが年々低下している。昨年(2017年)はついに、市場が本格的に始まって以来、初めての前年割れを記録。スマートフォン市場は今後も規模を縮小し、やがて衰退へと向かうのだろうか?(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)
米国の市場調査会社IDCの最新レポートによると、世界のスマートフォン出荷台数は、今年(2018年)も前年割れとなる見通しだ。
昨年の出荷台数は、14億6500万台で、前年から0.3%減少した。これが今年は、14億5500万台となり、同0.7%減少するとIDCは見ている。同社は先のレポートで、今年の出荷台数が同0.2%減少すると予測していたが、今回、これを下方修正した。
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「2019年以降は1桁台前半の伸びに回復」
ただし、今年後半(7~12月)は、前年の同じ期間から1.1%増え、わずかながらもプラスに転じるとIDCは見ている。その後の2019年から2022年までは、1桁台前半の伸びで推移し、2022年には16億4600万台に達すると同社は予測している。
IDCによると、今後市場を牽引していくのは、ディスプレーサイズが5.5インチ以上の大画面モデルという。