こうした動きは、これまでのブランド力だけではモノが売れないという裏事情がある。
若い人たちは特にリアル店舗での買い物よりネットショッピングが当たり前になり、テレビのCMよりは、ネットのインフルエンサーの影響を受けやすい。
そして、ネットで見た商品をリアルな店舗で買うという現象も現れている。
インフルエンサーマーケティングの落とし穴
だが、インフルエンサーマーケティングには、落とし穴もある。
SNSで活躍するインフルエンサーたちがみな専門家や正直者であるわけではないということだ。
例えば、数万人のフォロワーを抱えるあるSNSスターが運営しているマーケットでは、アトピーのある人に塩分の強い化粧品を勧めるなどで被害が発生し、消費者からの苦情が後を絶たない。
そうしたインフルエンサーと手を組んだりすると、かえって良くないイメージが企業についてしまう。
すでにユーチューブは日常に溶け込んでいる。子供から高齢者に至るまで、自分の日常を投稿し、それを見る人がいる。
そして、それに目をつけた企業がそのコンテンツに協賛をする。そうしてまたインフルエンサーが増えていく。
韓国ではそうした影響力の強いインフルエンサーを指す新造語ができた。
ゴッドチューバ―(God+Tuber)。
今もどこかでゴッドチューバ―たちがコンテンツをクリエイトするために一生懸命アイデアをひねり出している。