中国ではすでに網紅(ワンホン:中国のインフルエンサー)が活躍しているが、中国では中国でしか通用しないプラットフォームでの進出が必要なため、中国版ユーチューブといえる「YOUKU(優酷網)」と協約を結んだという。

 だが、今一番インフルエンサー・マーケティングが活発なのは、流通業界である。最近流通業界で「インフルエンサー」と提携して新しい流通チャンネルを構築する試みが相次いでいる。

 ユーチューブ、フェイスブック、インスタグラムなど、オンラインチャンネルの人気と共に1人コーマスの影響力が大規模な売り上げにつながるからだ。

目標の2.5倍売り上げたSNSスターブランド

 ロッテ百貨店は、9日にSNSのインフルエンサーたちとまとめて会える「ネオン」というプラットフォームをオープンさせた。

 ネオンは「New ONE」の略語で、ギリシャ語で「新しさ」を表す言葉。このプラットフォームは、ロッテ百貨店が流通業界では初めてインフルエンサーの日常とコンテンツを顧客が共有できるようにしたショッピングモールだ。

 新世界百貨店は、昨年SNSスターたちのファッションブランドを1か所に集めた「新世界ブランド・ソウル」が目標対比2.5倍増の売上を達成したので、今年からは定例化することにした。

 昨年のイベントでは30代が43%を占め、20代と40代も合わせて45%になるなど、幅広い年齢層が関心を示したという。

 大型スーパーチェーンのEマートの場合、専属のクリエイターを選抜することにした。Eマートで売っている製品を活用したコンテンツを制作する人たちを募集するという戦略だ。

 選抜された人たちは「クリEマーター」というネーミングで活動し、Eマートからサポートを受ける。