面接の担当者と話をしている時には数字や名詞はとっさには出てきません。あらかじめ調べて頭に入れておきましょう。普段から、東京ドーム、ペットボトルなど、誰でもイメージしやすい比較先の数値を覚えていくもの一考です。

「熱量を上げれば伝わる」というのは幻想です。一生懸命であることは伝わりますが、肝心な中身は伝わりません。特に年齢を重ねる毎にこの傾向は高くなるので注意が必要です。熱量で伝えようとすると相手は「説得されている」と感じます。

 自分の話が伝わっていないことは肌感覚で分かります。ゆえに伝えようと熱量を上げれば上げるほど、相手の心の中では「説得され感」が高まってしまいます。結果、相手は「この場をなんとかやり過ごすこと」を意識するようになり、納得していなくても「納得した」という態度や言動を取るようになってしまうのです。これではせっかくの熱意が逆効果になります。熱量の加減には細心の注意を払ってください。

大人の自己PRは30秒以内に収める

 また大人の自己PRには、余計や文言を挟まないことも鉄則です。「相手に気を使っている」「よき理解者である」ということを言葉にすればするほど、相手は引いていきます。「やましいことがあるから饒舌になっているのでは」「自分をよく見せるために言い訳めいた説明をしているのは」と思われてしまいます。

 大人の自己PRは30秒です。無駄な文言を削ぎ落せば、この時間でしっかり収まります。逆に言えば、30秒で伝わらないものは、どれだけ長く話をしても伝わらないのです。

 無駄なく話ができるか心配ならば、自分が話そうとしている内容や話す態度を見直しましょう。スマホでいいので、自分の自己PRを一度録音して聞いてみるといいでしょう。自分が思っているように話せているかが一発で分かるのでお勧めします。