しかし、それを大きく覆したのが、会場で初投影された「テレワーク・デイズ2018」のプロモーション動画だ。

テレワーク・デイズ ~くらしを変える、働き方。~(150秒ver)
https://www.youtube.com/watch?v=Pmptdpszgys

 ぜひ、ぜひ、観ていただきたい。

 「なるほど。だから桜井日奈子なのか!」

 すべてが腑に落ちた瞬間、桜井日奈子本人が舞台に上がり、挨拶する。

 「お父さんやお母さんが仕事に時間を取られ、家族と時間を共有しにくくなっています(中略)。この動画を機に、テレワークが広がればいいと思います」

 そう。テレワークのターゲットはビジネスパーソンだが、いつも通りの直球では響かない。その家族としての桜井日奈子の視点が、見事なストライクになっている。

 調べたら、桜井日奈子は、筆者の三女と同じ年。私は桜井日奈子を知らなかったが、お父さんたちは知っているに違いない。この企画をした人に、テレワーク推進者として、心からお礼を述べたい。

3人それぞれのテレワーク・デイズへの思い

 このプレイベントのもう1つの注目ポイントは、野田聖子総務大臣、世耕弘成経済産業大臣、小池百合子東京都知事が、同じ時間、同じ場所で、同じテーマ(テレワーク)を語ったことだ。

 3人の名前をネットで検索すると、このイベントが一番上に出た。もしかすると、初揃いなのかもしれない。

 最初の登壇は、野田聖子総務大臣。

 「仕事は会社に来てやるもの」という経営層を中心とした意識を課題として挙げ、テレワーク・デイズはそれを改革すると力強く語る。