サムスン電子、IFAで新作スマートウオッチ発表

国際コンシューマ・エレクトロニクス展にて発表されたサムスン電子のスマートウオッチ、Samsung Gear S3(2016年8月31日撮影)。(c)AFP PHOTO/TOBIAS SCHWARZ〔AFPBB News

 先ごろ、米国の市場調査会社IDCは、昨年(2017年)における、スマートウオッチの世界出荷台数が、3270万台になったと報告していた。

 しかし、このほどの最新レポートで同社は、今年の出荷台数は、さらに増え、前年比33%増の4360万台になると予測している。

「一時的な大騒ぎで終わらなかった」

 IDCによると、消費者は、ようやくスマートウオッチの便利さに気づき始めた。現在のところ、その用途の多くは、フィットネスなど健康関連機能だが、モバイル決済や、メッセージングといった機能も注目されるようになってきた。

 また、米アップルが昨年9月にセルラー対応(携帯電話通信機能内蔵)モデルを発売したが、すでに、こうした単体で通信が行える製品が、新しもの好きの消費者に受け入れられている。

 今後は、音楽のストリーミング再生や、各種センサーを使った健康管理機能など、セルラー通信を生かした用途が広がり、これらがスマートウオッチ成功の重要な要素になっていくと、IDCは予測。スマートウオッチは一時的な大騒ぎで終わらなかったとも、同社は指摘している。

 2017年の1年間に、最も多くのスマートウオッチを出荷したメーカーは、アップルだ。その出荷台数は全体の過半を占めており、同社は依然、この市場のリーダーだという。

 ただ、この分野では、米フィットビット、米ガーミン、そして、米グーグルのOS「Wear OS(旧称:Android Wear)」を採用するメーカー各社が、次第に勢いを増していくと、IDCは見ている。