米国の市場調査会社IDCがまとめたウエアラブル機器市場に関する最新リポートによると、今年(2017年)7~9月期の世界出荷台数は、2630万台となり、1年前から7.3%増加した。
シャオミは首位維持するも、前年割れ
この市場で出荷台数が最も多いのは、依然、腕に装着するタイプの機器だ。そのうち、フィットネストラッカーなど単機能の比較的安価なリストバンド機器は「ベーシック型」、米アップルの「Apple Watch」や、米グーグルのOS(基本ソフト)「Android Wear」を搭載する多目的腕時計型機器は「スマートウオッチ」 とIDCは呼んでいる。
同社は先のレポートで、今年4~6月期におけるベーシック型の出荷台数が、前年同期比0.9%減と、初めてマイナス成長を記録したと報告していた。一方で、スマートウオッチは、同60.9%増加していたが、この7~9月期も同様の結果となった。
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ウエアラブル市場はその誕生当初から、安価なベーシック型機器によって支えられてきた。しかし、この市場は消費者の好みの変化とともに、その様相も変わりつつあるという。
この7~9月期のメーカー別出荷台数を見ると、シャオミとフィトビットが、いずれも360万台で、同率首位。これにアップルの270万台、中国ファーウェイ(華為技術)の160万台、米ガーミンの130万台と続いた。
このうち、首位のシャオミとフィトビットは、ベーシック型機器のメーカーとして知られている。その7~9月期の出荷台数は、それぞれ、1年前から3.3%と33.0%減少した。