(文:コーチ・エィ 桜井一紀)
上司と部下の関係性は、部下のパフォーマンスに大きな影響を与えています。もっと言うと、上司の行動そのものが、部下のパフォーマンスに影響を与えます。
先日、弊社のスタッフYさんから興味深いエピソードを聞きました。
Yさんの前職は大手電機メーカー。Yさんは若いころ、新規商品開発のプロジェクトに関わっていました。Yさんが手がけたインターネット事業に関する企画は時代を先取りしたもので、会社の未来を劇的に変える斬新なものでした。
若い世代を中心に作ったその企画が実現すれば、会社は長期的に発展できるだろうと、大きな希望を持って会社の上層部に提案しようとしていました。
ところが、上層部への提案前に企画内容を知ったYさんの上司が「なんだ、この企画は! こんな企画は、絶対にダメだ」と頭ごなしに否定しました。
何とか実現させようと食い下がったYさんに対してその上司は、最後「二度とこの話はするな!」と話を一方的に切ってしまったとのこと。Yさんをはじめ、企画に関わったメンバーは憤慨し、意気消沈してしまったのだそうです。
「上司と部下の関係における良好度」の調査、日本は何位?
次のデータは、世界15カ国の「上司と部下の関係における良好度」を見たものです。*1
-直属の上司との関係がどれくらい良好か?-
n=1500(各国100人)
4段階評価(1.良好ではない~4.良好)
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