位置情報分析ベンチャーのタップアラウンドは、その一つ。GPS(全地球測位システム)の電波が届かない屋内や地下空間でもスマートフォンなどの位置情報を捕捉できる、位置情報の測定プラットフォームを構築した。このほどビデオリサーチを引受先とする第三者割当増資を実施し、開発体制の強化に動き出した。
skyer(スカイヤー)は、橋梁の保守点検や農林水産業、報道、エンターテインメントなど幅広い用途で利用拡大が見込まれるドローン(小型無人機)に着目したベンチャーだ。実践的な操縦訓練により、安全運航を徹底するドローンパイロットを養成するスクール事業を手掛ける。
AI(人工知能)技術に長けたEAGLYSは、高性能なAIを素早く低コストで構築できるAI自動構築エンジン「V.I.K.I.」を開発。物件価格の査定業務の自動化、動画内の物体特定・追跡の自動化、ユーザーの嗜好性を解釈したリコメンド機能など、大手企業の業務自動化および収益力向上を支援している。
このほか複数人の受講者が目下、起業に向けて準備を進めている。
受講後に高まる起業への関心度と、新規事業の立ち上げ意欲
自ら問題意識を持って課題やニーズを発見する。課題解決やニーズの充足に必要な専門的な技術や知識を習得する。体系的な方法論を活用して、アイデアを実ビジネスにつなげる。WASEDA-EDGEのプログラムを通して、こうした能力が培われた成果が、起業という形で着実に表れつつあると言ってよかろう。
何より、プログラムを受講することで、起業への高い関心や新規事業立ち上げに対する強い意欲が、受講者に芽生え始めたのが大きい。教育による起業志向の向上効果は、WASEDA-EDGEの受講者を対象に実施したアンケート調査の結果に顕著に表れている。