マンションを購入したり、不動産投資やアパート経営をしたりする上で、一番重要なのはその場所が今後成長していくのかどうか? ということです。不動産は、車やブランド品のように移動できません。文字通り、動かない資産(不動産)なのです。だからこそ、建物の価値以上に、その場所に価値があるのかという点が注目されます。
しかし、たとえば武蔵小杉のように、いまそのエリアが盛り上がっているからといって、今後10年、20年と盛り上がり続けるかというと、それは分かりません。地域にも流行り、すたりがあります。
不動産情報サイトの「SUUMO」が「住みたい街ランキング」などを発表し、選ばれたエリアが話題になりますが、この調査の手法を見ると、以下のような記載があります。
調査方法 インターネットによるアンケート調査
※ 「住みたい街(駅)」の回答は、沿線を選んだ後、駅を選んでもらう選択方式。
つまりこれはインターネットによる定性調査です。アンケートに答えた人の感覚や思いが大きく反映されるもので、だからこそ上位に恵比寿のようなほとんど商業エリアの街が入ったりするともいえます(ちなみに武蔵小杉は2017年の調査で6位でした)。
このような定性調査では、その街が本当に住む上でいいのかという判断材料にはなりません。なにしろアンケートのタイトルも「住みたい街」とうたっているので、あくまで「ここに住みたい」という憧れなのです。いま話題になっているエリアを知るという点では参考になりますが、投資価値のある場所かどうかの判断はしづらいです。
これから伸びてくるエリア(地域)は人口増減で探る
自分が住んでいる場所、そして投資をしている場所、ないしはしようとしている場所は、今後も伸び続ける地域なのかどうか? 定性ではなく、定量で知る必要があります。一つの指標として考えられるのが、人口の増減です。