スタバを跳ね飛ばしたオーストラリアのコーヒー事情

本場のミルクが育てた「フラットホワイト」

2017.05.12(Fri)佐藤 成美

 オーストラリアではエスプレッソやカフェラテ、カプチーノなどイタリア式のコーヒーが主流だ。1980年代後半にイタリア系移民によるカフェが現れ、それが受け入れられて増えたためだという。

 では、カフェラテはというと、日本でもよく見かけるように、コーヒーの上にたっぷりのミルクの泡がのっている。一口飲むと、やはり「おいしい・・・」と思わず声が出る。きめの細かいクリーム状のミルクがコーヒーと絡まって、濃い目のコーヒーの味を引き立てている。ミルクはかなり濃厚だ。

 この味は、このカフェだけというわけではない。別の飲食店や、街なかの売店、空港内などあちこちでカフェラテを飲んでみたが、どこも同じようにおいしかった。

 オーストラリア式のコーヒーのおいしさはコーヒーと濃厚なミルクの見事な調和にあると感じた。オーストラリアは乳業が盛んで、世界第4位の乳製品輸出国でもある。スーパーマーケットの棚は牛乳やチーズ、ヨーグルト、バターとたくさんの乳製品で占められている。牛乳の消費量も多い。乳製品を多く食べる国だからこそ、この様式が定着したのだろう。

世界でも人気が高まる。日本は・・・

東京・神楽坂のコーヒー店で出されている「フラットホワイト」。

 さて、オーストラリア式のコーヒーは日本で受け入れられるだろうか。日本は、米国式のみならず、イタリア式のエスプレッソやカプチーノ、フランス式のカフェオレ、ベトナム式コーヒー、ハワイアンコーヒーなど世界各国のコーヒーを楽しむことができる国だ。多様なコーヒーを受け入れている素地がある。

 最近では、「サード・ウエーブ・コーヒー」が米国から日本にやってきて人気が高まっている。これは、煎りたての豆をお客さんの前で一杯ずつハンドドリップで淹れるという様式だ。

 世界ではいま、オーストラリアのコーヒーが注目されており、米国のスターバックスではフラットホワイトがメニューに加えられたという。オーストラリアのコーヒーが世界をじわじわ席巻しているのを感じる。日本でも飲めないものかと検索してみると、すでに何店舗かは上陸していた。日本でも流行しそうな気配である。

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