アマゾン、仏で書籍の「1円配送」開始 無料化禁止法に対抗

米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のフランス語版サイトを映したタブレット端末の画面(2012年11月13日撮影)。(c)AFP/LIONEL BONAVENTURE〔AFPBB News

 米ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、米アマゾン・ドットコムがまもなく一般公開する予定の、レジ精算不要の実店舗は、システムが機能不全に陥ることが分かり、オープン時期が遅れるもようだという。

レジ不要の最先端店舗

 この店舗は「Amazon Go」と言い、同社が昨年12月に発表していたもの。現在は同社の従業員限定で試験営業しているが、ウォールストリート・ジャーナルによるとアマゾンはこれを3月末にオープンさせる予定だった。

 上述のとおりAmazon Goの店内には、レジがなく、あるのは、駅の改札口のようなチェックインレーンのみ。顧客は専用アプリが入った自分のスマートフォンをこれにかざして、入店する。あとは買いたいものを棚から取って、そのまま店から出ればよい。

 アマゾンによると、この店舗では自動運転車にも利用されている、コンピュータビジョン、ディープラーニング・アルゴリズム、センサーフュージョンといった技術を採用している。

 これらの技術が、どの買い物客がどの商品を手に取ったかを認識し、その客の仮想ショッピングカートに商品を入れる。また客が手に取ったものを棚に戻した場合、ショッピングカートから商品を削除する。

 客は商品をそのまま自分のバッグに入れてもかまわない。こうして必要なものを手にした客は、先のチェックインレーンを取って店から出る。すると代金は客のアマゾンアカウントで精算される。