つまり大きく括ると、火曜から土曜までは世のため人(クライアント)のため、日曜は家族のため、そして月曜は自分のための時間だ、ということになるでしょうか。もちろん実際には、それほどきれいに切り分けることはできずに、互いに浸食し合うわけですが、意志としてはこんな感じです。

 思えば私も小学生の頃は、毎日10時間くらい寝ていました。そしてあの頃が、一番自分の頭のキレが良かった気がします。社会人になって忙しく働くようになり、睡眠もせいぜい5時間とかそれくらいで頑張るようになると、頭にカスミがかかったような状態で仕事をするようになってしまっていたように、今は感じます。

最適な睡眠時間

 いったい何時間眠ればよいのかは、人それぞれの体質によるのだと思います。ショートスリーパーと呼ばれる人達は4時間くらいの睡眠で支障なく働けるらしいですし、平均的には6〜7時間も眠れば十分とも言われています。私は間違いなくロングスリーパーなので、どうやら8時間は睡眠時間が必要なようです。

 もしかしたら、私の最適睡眠時間は10時間なのかもしれません。本当に10時間寝れば頭のキレが最高になるのだとしたら、今の働き方を前提とするなら毎日でも10時間寝た方がよいということになります。今は労働時間でお金をもらっているのではなく、純粋に生み出した価値でお金をもらっていますから。

寝ずに働けというプレッシャー

 でも10時間寝るというのは、怖いんですよね。「四当五落」なんていう言葉、受験では4時間しか寝ない人は合格するけど5時間も寝たら落ちるよ、という意味ですが、これに象徴されるように、世の中には「長く眠るヤツはダメな人間だ」「甘えだ」「寝ずに働け」という強い偏見や、プレッシャーがあります。