働き方改革の全体像

JMACが提唱するデザインアプローチ型働き方改革推進

 JMAC(日本能率協会コンサルティング)では、全社的な働き方改革を実現するためには5つのポイントがあると考えている。

 1点目は、「目指す人材像・働き方像の明確化」である。

 働き方改革の第一歩は、会社・組織として「目指す人材像・働き方像」を明確にすることから始まる。この先5年から10年を見据えた中で、働く人材をパターン化し、その人員構成を想定したダイバーシティポートフォリオを描く。そのタイプごとに、企業の成長のために求められる人材像や働き方像を再定義するのである。それを基に将来に向けた採用戦略・人事制度構築・見直し戦略・労務費配分計画・育成計画などの検討を行ことで、先回りした制度設計が可能になる。

 2点目は、人材像・働き方像に基づく「制度・ルールの導入・見直し」である。

 設定した「求める人材像」に応じた評価の仕組みや、様々な人材にとっての働きやすさを意識した各種人事・労務制度の見直しを行う。それを踏まえて、運用・導入されやすい制度を構築していく。その制度はもちろん適宜見直しを図っていく。