シャンプー類は資生堂

 さて、いよいよ浴場です。浴場の構成は小型の浴槽が3つ、中型が2つ、そしてジェットバスと露天風呂が1つずつという内容で、このうち小型の浴槽2つは平日ということもあって湯が張られていませんでした。

 温度は浴槽によって異なっていたものの、39度台から40度台で調整されており、最も高い浴槽でも40.7度で、筆者個人としてはもう少し熱い湯の方が好みなだけにややぬるく感じられました。ただし全体の広さは日本のスーパー銭湯と遜色がなく、足が伸ばせて十分リラックスできました。

 露天風呂も、日本のスーパー銭湯と同様に、ガラスの窓と戸で屋内の浴場と仕切られています。初老の男性がどうやって向こう側へ行くのか分からなかったのか、しきりにガラス窓を触り続けていたので、ドアの場所を教えてあげました。

 この日は生憎の雨で、しかも客の少ない午前中とあって露天風呂に出る客は少なかったのですが、大きな浴槽の露天風呂の脇にはなぜか五右衛門風呂のような一人用の浴槽が設置されており、その浴槽には長々と入浴している客もいました。筆者も入ってみましたが、なんとなく狭いような感じがしてそれほどいいとは思えず、すぐに出ることにしました。

 髪や体を洗うコーナーも基本的には日本のスーパー銭湯と同じで、小さく仕切られたコーナーごとに風呂桶、椅子、シャワーなどが揃っています。シャンプー類は中国でも販売されている資生堂の製品が使われていました。

食堂には課題あり

 入浴を終えて無料で貸し出される浴衣に着替えた後、昼時ということもあって2階の食堂へと向かいました。食堂には比較的広いスペースが取られていましたが、平日にもかかわらず席はほぼ埋まっており、休日などは混雑でごった返すのではないかという懸念がよぎります。

和食系の店舗で占められる食堂