赤ちゃんは、突然病気になりがちだ。特に1歳に満たない乳児は体温調節の機能がよく発達していないので、厚着をさせたり部屋の温度が高かったりすると体温も上昇する。
肌着が赤ちゃんの体温を24時間監視
また、熱はあっても赤ちゃんの機嫌が良いこともあるので、病気で発熱していることを見逃してしまうことがよくある。
そんな赤ちゃんのSOSを早くキャッチして、大きな病気につなげない便利な育児グッズが英国に登場した。赤ちゃんの体温が高くなると色が変化して知らせてくれる、母親にとっては何ともありがたい肌着がそれ。
この赤ちゃん用肌着「ベビーグロー」は、今年10月下旬、赤ちゃん関連商品の展示会「ロンドン・ベビーショー2010」で初めて一般にお披露目したばかり。
同時に開設したオンラインショップを皮切りに、英国国内での小売店販売が間もなく始まる。英国以外ではスペインを皮切りに世界16カ国以上で販売される予定。現在、準備を進めている段階だ。
38.5度の熱で、肌着が白い色になる
「ベビーグロー」は、英国東部・サフォーク(Suffolk)にあるベビー・グロ・リミテッド(Baby Glo Limited)が開発した。
日本では、赤ちゃんの肌着といえば、ゆとりのある短肌着や長肌着が普通。一方、ヨーロッパでは体にフィットするボディースーツ肌着が主流だ。「ベビーグロー」もボディースーツ型で、半袖・脚部なしのタイプと、長袖・足つき長ズポンタイプの2種類がある。
色はピンクと青の2色。色の変化の度合いが目立つように、衿、袖ぐり、脚ぐり部は白色にしてある。
「ベビーグロー」は37度近くまで色は変わらない。37度を超えると、お腹など体温が上昇し始めた部分から徐々に色が薄くなり始め、38.5度に達すると白くなる。