コンクールの概要
一般財団法人 理数教育研究所(Rimse)が主催する塩野直道記念「算数・数学の自由研究」作品コンクール(以後、コンクールと呼ぶ)は2013年から始まり2016年で4回を数えます。
応募資格は小学校1年生から高校3年生まで、個人で応募するか学校からまとめて応募することができます。
テーマは自由。日常生活や社会で感じた疑問を算数・数学の力を活用して解決する、あるいは、算数・数学の学びを発展させて新たな数理的課題を探究する中で気づいたことやわかったこと、自らの解決の方法などをリポートにまとめてもらいます。
審査は、小学校低学年の部・小学校高学年の部・中学校の部・高等学校の部の4部門に分けて行います。まず各地域(ブロック)で選考した後、中央審査を経て受賞作品を決定します。
中央審査委員は以下の通りです。委員長が根上生也(横浜国立大学大学院教授)、委員が銀島文(国立教育政策研究所 総合研究官)、坪田耕三(青山学院大学教授)、中島さち子(ジャズピアニスト)、藤田岳彦(中央大学教授)、蒔苗直道(筑波大学准教授)、渡辺美智子(慶応義塾大学大学院教授)そして私、桜井進(サイエンスナビゲーターⓇ)です。
賞は、最優秀賞が塩野直道賞、文部科学大臣賞、Rimse理事長賞の3つ。優秀賞が読売新聞社賞、内田洋行賞、学研賞、日本数学検定協会賞、審査員特別賞の5つ。さらにRimse 奨励賞があります。
第4回の応募期間は2016年8月20日から2016年9月10日です。この夏休み、小学校、中学校のお子さんは親子で算数・数学の自由研究に挑戦してみませんか。
コンクール応募の詳細はRimseホームページをご覧下さい。
塩野直道について
旧文部省図書監修官であった塩野直道先生(1898~1969)は、「数理的な面を通して人間の知性を開発する」という算数教育の目的を定め1935年(昭和10年)から使用された教科書『尋常小学算術』(通称緑表紙)を編纂しました。
この教科書は日常生活を数理的に正しく理解することに主眼を置き、「数理思想の開発」を目指したものでした。その画期的な内容は、当時諸外国からも絶賛されました。
「数理思想の開発」を大切にされた塩野直道先生の功績をたたえ、塩野直道記念「算数・数学の自由研究」作品コンクールが誕生しました。
児童・生徒が日常生活や他教科の学習などから興味をもった事象を、数学的な見方・考え方を活用して主体的に探究した作品を募集します。