コピー用紙を何回折れば月までの距離を超えるか?
厚さ0.08ミリメートル(100枚で8ミリメートル、500枚で4センチメートル)のコピー用紙はせいぜい8回ほどしか半折りできません。
その厚さはもとの厚さの2×2×2×2×2×2×2×2=256倍で、約2センチメートルです。これを折り続けて紙の厚さが地球から約38万キロメートル離れた月にまで届くには何回折ればいいでしょう。
その計算はいたって単純です。2を何度もかけていくだけです。
0.08ミリメートルのコピー用紙をn回折ったときの厚さは0.08に2をn回かけた2×2×2×・・・×2×0.08ミリメートルになります。
10回の場合は、2の10乗=1024なので計算を簡単にするためにこれを1000として計算してみると0.08ミリメートル×1000=8センチメートルとわかります。
これをもとに計算を繰り返していくと、20回で約80メートル、40回で約8万キロなので41回で約16万キロメートル、42回で約32万キロメートル、そして43回で約64万キロメートルとなり月を通り越すことがわかります。答えは43回です。
予想とくらべてとても小さな値にびっくりするかもしれません。ちなみに、この計算の正確な値は電子計算機を用いて42回で35万1843.72088832キロメートル、43回で70万3687.44177664キロメートルです。
(* 配信先のサイトでこの記事をお読みの方は、このあと登場する数式、図をこちらでご覧いただけます。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47390)