「後悔先に立たず」とはよく言ったもので・・・。(写真はイメージ)

 よく保険会社の人が、「人生の◯大リスク」なんていうのを作っています。しかし、あれは保険を売るために作られたものですから、当然ながら保険でカバーできないリスクについては触れられていません。

 本当は、サラリーマンの人生には、それとは少し違う5つの大きな経済的リスクがあり、そして普段は全く触れられないもう1つの「最大のリスク」があります。

リスク1:死亡する

 これには全く異論がありませんね。強いて言えば、「お金はあの世まで持っていけない」ので、本人にとっては、死亡は経済的なリスクではないとは言えます。本当に天涯孤独の身なのであれば、死亡することはもしかしたらリスクではないのかもしれませんね。

 ただ、残される家族がいる場合には、あなたが死亡することはやはり大きなリスクです。残された家族の生活をどうカバーするか。生命保険が役に立つ最大のケースと言えるでしょう。お金さえ残せばよいというものではありませんが、最悪の事態があった場合に、せめてお金だけでも残したいと思うのは、人として誠実な態度だと思います。

 早めにお断りしておきますが、私は保険会社に在籍しているときも保険を販売する仕事はしていませんでしたし、今でも保険は一切取り扱っておらず、決して何かを売りたくてこの記事を書いているわけではありません。ここで申し上げているのはあくまで客観的に見て、保険が役に立つ場面があることは認めましょう、というお話です。

リスク2:病気やケガで働けなくなる

 経済的には、死よりもこちらの方が怖いと私は感じます。医療保険や収入保障型の保険、健康保険の高額医療費払い戻しなどの仕組みはありますが、働けなくなると収入がなくなりますし、いつまでその状態が続くかも分かりませんからね。家族にかかる負担も、大きくなります。