私には7歳と5歳になる2人の子どもがいるのですが、安定した大企業を辞めて起業しました。人にはしばしば「小さな子供がいるのに良く起業(なんか)したね」と言われるのですが、小さな子供がいるからこそ、起業をしたという面があります。
(1)仕事は面白くないものだと思ってほしくない
サラリーマンをやっていると、どうしても「仕事=嫌なもの」と考えてしまいます。日曜の夜に「明日は仕事かあ、嫌だなあ」と暗くなるパパを見ていれば、子供の頭には「仕事は嫌なものなんだな」ということが刷り込まれます。お金をもらうために、家族のために仕方なく働く。これは、大いなるネガティブイメージだと思います。
だから、サラリーマンとして機嫌良く働けている人はそのままで問題ありません。私は、どうしても暗くなってしまっていました。やらされる仕事とか、社内のことに費やす膨大なエネルギーとか、自分のために積み上がっていかない実績などに一生を費やすことが納得できなかったのです。ひとことで言えば、合っていなかったのでしょう。
子供達には、生き生きと仕事をする父親の背中を見て、仕事に対するワクワクとしたイメージを持ってほしかったのです。大人は楽しそうだから、早く大人になって好きなことを自由にできるようになりたい、そういう風に世界を見てほしいという思いが強かったんですね。