第2回YNUビジネス国際会議の会場で行われた「Zwift」のデモ

「ベンチャービジネスが資金調達に失敗するのは計画が小さすぎるから」

「投資家はリスクを取りたがっている。投資家が探しているのは、リスクを取って挑戦する企業だ」

「イノベーションの鍵は、テクノロジーでもアイデアでもなく、遂行すること」

「IPOした企業は特許権出願件数が40%減ってしまう。大企業でイノベーションが起こりにくくなるのは、改善で十分儲かるし、パッションが冷めるから」

 ビジネスの最先端の現場にいる“当事者”たちによって、こうしたイノベーションと起業のリアルが次々に明らかにされた。

 1月24日、横浜国立大学で第2回YNUビジネス国際会議「イノベーション、アントレプレナーシップこそ成長のエンジン~グローバルに活躍する起業家との邂逅~」(横浜国立大学経営学部主催)が開催された。

 横浜国立大学は、学生に向けた「YNUビジネスプラン・コンテスト(YBC)」「YNUアプリケーション・コンテスト(YAC)」を開催するなど、学生・教員を問わず大学を挙げてイノベーション、起業家が生まれる文化の醸成に取り組んでいる。イノベーションとアントレプレナーシップをめぐってグローバルに活躍する起業家たちと議論した「第2回YNUビジネス国際会議」は、「イノベーションを担う起業家=投資される側)の視点のみならず、「ベンチャーキャピタリスト・投資家=投資する側」の視点も盛り込んだ、横浜国大ならではのイベントとなった。