生理休暇が、法律(労働基準法第68条)で定められた、働く女性のための権利であることは、ご存じであろう。では、みなさんの職場で、女性社員が毎月代わる代わる生理休暇を取得し、業務に支障を来している、ということはあるだろうか。もちろん生理休暇を取得する女性もいるが、休暇を取得せず通常どおり仕事に取り組んでいる女性も多いのではないだろうか。
また、最近、駅や電車の中、ショッピングモール、レジャー施設などで、ベビーカーを引く女性を数多く見かけるようになった、と思うことはないだろうか。かつては、女性が赤ちゃんをベビーカーに乗せて、繁華街に連れて行くということはあまりなかった。せいぜい家の近所や公園ではなかったか。
昔の女性は毎月、生理の日は家でじっとし、出産後の子育て期間は家で赤ちゃんの世話をしなければならなかった。昔に比べると、今の女性は活動範囲や行動の自由が大きく広がっている。なぜ、そうなったのだろうか。
社会の価値観の変化や豊かさの増大がまず考えられよう。しかし、それだけではない。女性の活動をサポートする日用品やサービスが普及し、高度化したことも大きな要因として挙げられる。
2つの革新で「チャームナプキン」が大ヒット
日用品では、生理用品や紙オムツの普及と高度化である。これらの製品は、ユニ・チャーム、花王、P&Gなどの企業が市場でせめぎ合い、市場を成長させてきた。その中で、生理用品と紙オムツに特化し、国内市場をリードしてきたのが、ユニ・チャームである。