米アップルは5月18日、iPhoneなどに搭載されている「iOS」で動作するアプリの開発を促進するため、インドに大規模な施設を開設すると発表した。
「iOS向けアプリの拡大を加速」
その名称は「iOS App Design and Development Accelerator」といい、場所はインド南部、カルナータカ州のバンガロール。来年初頭にもオープンする予定だという。
この施設ではアップルの専門家による説明会を毎週開催するほか、マンツーマン形式のアプリのレビュー、アップルのプログラミング言語「Swift」に関する指導やサポートなどを行う。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は声明で、「インドは非常に活気があり、起業家精神にあふれたiOS開発者コミュニティーを持つ国。バンガロールに新たな施設を開設することで、世界中の顧客に向けた革新的なアプリを開発するための手段を提供する」と述べた。
同社によると、バンガロールでは100万人以上がテクノロジー分野の職に就き、地元大卒者の40%以上がエンジニアリングや情報技術を専門にしている。
バンガロールはインドのどの都市よりもテクノロジー分野の新興企業が多く、今回の施設開設計画はそうした人材を支援し、インドのiOS開発者コミュニティー拡大を加速させるための取り組みだと同社は説明している。