米ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、中国のスマートフォンメーカーであるシャオミ(小米科技)はまもなく傘下企業を通じて、スマート自転車と呼ばれる、ハイテク機能を搭載した自転車を発売するという。
シャオミは直販サイトで、スマートフォンをはじめとする電子機器や生活家電などの商品を販売している。先頃は、出資する中国の新興企業を通じて電動立乗り二輪車も発売しており、同社の取り扱い商品は多岐にわたっている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、今回のスマート自転車もそうした製品多角化戦略の一環という。
自転車市場に参入
今回発売する自転車はシャオミが出資する「IRiding」という新興企業が立ち上げる製品。フレーム素材にカーボンファイバーを用いる軽量ロードバイクで、こぐ力を測る各種のセンサーやメーターが装備されており、自動車愛好者やプロに向けるという。
この自転車の価格は3000ドル(約34万円)。かつて自転車王国として知られ、今では自動車がそれに取って代わりつつある中国では、人々を驚かしそうな製品だと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
また同紙によると、シャオミは価格が450~550ドルと、より手頃な電動アシスト自転車を自社ブランドで発売する計画。これらの製品で同社は自転車市場に参入するという。
年間で首位を維持するも、ライバルが猛追
米国の市場調査会社IDCによると、シャオミの中国における昨年1年間のスマートフォン出荷台数は6490万台で、同社はメーカー別出荷台数ランキングで前年に続き首位となった。
その一方で、シャオミは昨年掲げていた8000万台~1億台というスマートフォンの販売目標を達成できなかった。