アップルの新型iPhone、3日間で1300万台販売の新記録

「iPhone 6s」を紹介するアップルのティム・クックCEO(2015年9月9日撮影、資料写真)〔AFPBB News

 英国の市場調査会社、カンター・ワールドパネルが公表した最新のリポートによると、米アップルの「iPhone」の中国における販売台数は、引き続き首位を維持したものの、その伸び率は著しく低下した。

 これは今年1月末までの3カ月間における世界主要市場のスマートフォン販売台数を調べたもの。それによると、この期間の中国における機種別販売ランキングの上位3機種はいずれもiPhoneで、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」「iPhone 6」の順だった。

2014年後半以来最も低い伸び

 アップルの同国における販売台数シェアは25%となり、同社は前回調査(昨年10~12月)に続き、メーカー別販売ランキングでも首位となった。

 だが、アップルのシェアは1年前の23.9%からわずか1.1ポイント増にとどまっている。この伸び率は2014年後半以来の最も低い水準という。

 カンター・ワールドパネルによると今回の調査期間である11月~1月のうち、iPhoneの販売が最も低調だったのは1月。価格志向の中国消費者が2月の春節(旧正月)時期の値引きセールを期待して、スマートフォンの購入を控えた可能性が高いと、同社は分析している。

 ただ、こうしてiPhoneの伸びが低下しているのは、世界的にスマートフォンの普及率が高い水準に達していることが背景にあるようだ。

 同社が2月に公表したリポートによると、米国におけるスマートフォンの普及率は65%、欧州5カ国(英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)では74%、中国(都市部)では72%となっており、いずれの市場でも、初めてスマートフォンを購入する人が減少しているという。