グーグルのネット気球が「墜落」 初飛行中、スリランカで

グーグルの「プロジェクト・ルーン」に使われる気球(2013年6月16日撮影、資料写真)〔AFPBB News

 米グーグルは3月8日、同社が昨年に米国で限定的に始めた月額制のモバイル通信サービスを一般公開すると発表した

格安モバイル通信サービス「Project Fi」

 これは「Project Fi」と呼んでいるもので、大手携帯電話会社からネットワーク回線を借りて提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスだ。

 同社は昨年4月に米国でこれを始めたが、これまでは招待制の早期アクセスプログラムとなっており、希望者はグーグルにリクエストを出し、招待状が送られてくるのを待たなければならなかった。

 今後は、米国に住み、一定の条件を満たしていれば誰でもProject Fiのサインアップページで申し込めば利用できるようになる。

 Project Fiは、100万カ所以上の公共Wi-Fiと大手通信キャリアの携帯電話ネットワークを利用するサービス。

 グーグルはこのサービスに関して、ドイツテレコムの米国子会社Tモバイルやソフトバンク傘下の米スプリントと提携している。これによりユーザーはこれら携帯電話ネットワークやWi-Fiネットワークを自動切り替えしながら利用できるようになる。

 Project Fiの最大の特徴は、従来の通信サービスのように長期契約が不要な点で、ユーザーはいつでもサービスを解約できる。また料金が安い点もProject Fiの特徴となっており、使わなかった通信料は返金される。

 例えば、3GB分のデータ通信料である30ドルを前払いしても、1.4GBしか使わなかった場合、16ドルが返金される。

 グーグルはこうして従来とは異なるサービスを提供しながら、通信事業への進出を進めている。