中国のスマホメーカー「小米」、創業5年で世界3位に

中国のスマートフォンメーカー「小米科技(Xiaomi)」創業者の雷軍(Lei Jun)氏〔AFPBB News

ウォールストリート・ジャーナルフォーブスなどの米メディアの報道によると、中国シャオミ(小米科技)の昨年1年間におけるスマートフォン出荷台数は7000万台を超えたものの、同社が掲げていた目標には届かなかった。

修正目標値の下限に届かず

 シャオミは一昨年にその年間売上高が前年比2倍以上の約120億ドルに達するなど、急成長を続けてきたスマートフォンメーカー。

 同社は当初、昨年のスマートフォン販売台数の目標を1億台としていたが、年半ばにこれを8000万台~1億台と、より控えめな目標に修正した。

 しかし年後半になると、この修正目標値の下限も達成できない恐れが出てきたとアナリストらが指摘するようになった。その背景には中国スマートフォン市場の減速と、同国市場の競争激化があると言われている。

中国2社の戦い、ファーウェイに軍配

 例えば、フォーブスの記事が引用した、英市場調査会社カナリスのリポートによると、中国のスマートフォン市場では昨年7~9月期、中国ファーウェイ(華為技術)の出荷台数が1年前に比べ81%増加し、同社は中国スマートフォン市場で初の首位となった。

 一方でそれまで首位だったシャオミの同四半期における出荷台数は前年割れとなり、同社は中国スマートフォン市場で2位に後退した。

 また米国の市場調査会社IDCによると、昨年7~9月期のメーカー別世界スマートフォン出荷台数は、韓国サムスン電子が8450万台で首位となり、そのあと、米アップルの4800万台、ファーウェイの2650万台、中国レノボ・グループ(聯想集団)の1880万台、シャオミの1830万台と続いた。

 このうちファーウェイの出荷台数の前年同期に比べた伸び率は60.9%で、これは上位5社の中で最も高い。これに対し、市場全体の伸び率は同6.8%、サムスンは同6.1%、アップルは同22.2%。一方シャオミの伸び率は同5.6%と、市場全体のそれを下回った。