仕事中に気分をリフレッシュさせたいときや、会議中に眠気に襲われたとき、ミントタブレットを1粒口に放り込むという人は多いのではないだろうか。
今、日本のミントタブレット市場で最大のシェアを誇っているのがアサヒグループ食品の「ミンティア」である。日本の2015年の錠菓市場規模は約294億円(インテージ調べ)。そのうち「ミンティア」のシェアは金額ベースで54%、個数ベースで67%に達する。圧倒的なトップシェア商品だ。
現在、アサヒグループ食品が販売しているミンティアは、1996年にポーラフーズから発売された(ポーラフーズは2003年にアサヒフードアンドヘルスケアに統合。2016年より、アサヒフードアンドヘルスケアはアサヒグループ食品の製造子会社となる)。
当時、日本で強い味のミントタブレットを作っているメーカーはなかった(ちなみに先行商品の「フリスク」はオランダ製)。ポーラフーズは日本メーカーとして初めて本格的ミントタブレットの開発に挑む。それから20年を経て、ミンティアは揺るぎないトップブランドの地位に上りつめた。
なぜ、ミンティアはゼロの状態からここまで成長することができたのか。