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連載「ニューヨーク在住の日本人マーケティング・コンサルタントが語る『日本のビジネスに本当に必要なこと』」の第4回をお送りします。
人気ブログ「ニューヨークの遊び方」の著者で、マー ケティング・コンサルタントの「りばてぃ」さん。今回はニューヨークでたくさんのトレンドが生まれる根本的な理由に迫ります。

(文:りばてぃ)

 ニューヨークでは、様々な分野にいる多種多様な人々の間で、常に、いろいろなものが同時多発的に流行している。その理由は何なのだろうか?

 人口の大半が日本人によって占められている日本のように、1つのものが世の中の大多数の人々に同じように流行することは、滅多にない。

 昔からニューヨークは、「人種のるつぼ」、英語で言うと「メルティング・ポット」と呼ばれている。人々が混じり合っても溶け合わず、それぞれの文化的な個性や特徴がハッキリと残っていることから「サラダボウル」と呼ばれることもある。

 いずれにしても、こうした呼び名がつけられた理由は、ニューヨークには、世界中の異なる国々や地域から、多種多様な「文化」「価値観」「ライフスタイル」「宗教」などを持つ、様々な「人種」「民族」が集まっているからに他ならない。

 これは極めて重要な特徴だ。