米国の市場調査会社、eマーケターがこのほどまとめたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の広告に関する調査によると、昨年1年間のSNSへの広告支出額(世界全体)は178億5000万ドルだった。これが今年は40.8%増え、251億4000万ドルになる見通しという。
SNS広告市場の成長はFBが牽引
今年1年間のSNS企業別の広告収入推計は、米フェイスブック(FB)が162億9000万ドルで業界断トツ。このあと米ツイッターの20億3000万ドル、米リンクトインの9億3000万ドルが続くと予測している。
フェイスブックには昨年114億9000万ドルの広告収入があり、同年も業界首位だった。その地位は少なくとも2017年までは揺らぐことがなく、今後の世界SNS広告市場の成長は、同社の収入の伸びに支えられると、eマーケターは予測している。
また、フェイスブックの成長の一端を担うのが、傘下の写真共有サービス、インスタグラムだという。
推計によると、インスタグラムの今年の広告収入は6億ドルで、フェイスブックの世界モバイル広告収入の5%を占める。来年は前年比149%増となり、14億8000万ドルに達する見通しという。
なお昨年時点でフェイスブックの広告収入は業界全体の64.4%を占めていた。これが今年は64.8%となり、その広告収入シェアは依然高い水準を維持するとeマーケターは予測している。