米アップル、「iPhone 6s」「iPad Pro」や新TV端末を発表

9月9日、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたアップルのイベントで、「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」を紹介するフィル・シラー副社長〔AFPBB News

 米アップルは、先頃発表した新型iPhone「6sシリーズ」について、異例の形で需要状況を公表したようだ。

 米ウォールストリート・ジャーナルや米ニューヨーク・タイムズなどの報道によると、同社は9月14日、「iPhone 6s」と「同6s Plus」の予約数が順調に伸びており、当初の販売台数は過去最高を記録した昨年実績を上回る見通しだと報告した。

今回は予約台数公表せず

 同社は9月12日にiPhone 6sと同6s Plusの予約受付を開始したが、広報担当者のトルーディー・ムラー氏によると、昨年iPhone 6シリーズを発売した直後の3日間で達成した1000万台超の販売記録を超えるペースで予約が入っているという。

 また同氏は「6sと6s Plusに対する顧客の反応は極めてポジティブ」とし、「この週末の先行予約は世界中でとても好調、とりわけ6s Plusに対する需要は高い」とも述べている。

 ただし今回アップルはプレスリリースによる正式な発表をしなかった。具体的な予約台数も公表しておらず、このことは異例だと指摘されている。

 同社はこれまでほぼ毎年プレスリリースを出し、新モデルの予約受付開始から24時間後の注文台数を公表してきた。例えば、2011年の「4S」の際は100万台超、2012年の「5」の際は200万台超だった。

 2013年の「5s」および「5c」は、 5sの事前予約受付を行わなかったことから公表を控えたが、昨年の6シリーズではプレスリリースを出し、400万台を突破したと報告した。

 今回アップルが数値を公表しなかったことについて、ウォールストリート・ジャーナルは「(6sの予約数は)昨年実績を下回っているのかもしれないとの疑問が生じる」とするアナリストの見解を伝えている。