野趣に富む枝付きの枝豆。このまま鍋に入れて煮て、サヤを外しながら食べる

 今年の日本農産物輸出額は3年連続で過去最高を更新しそうです。この調子でいくと、来年には1兆円を超えるかも知れません(参考「過去最高3547億円に リンゴ、牛肉、米伸びる 上半期農産物・食品輸出額」日本農業新聞)。

 そんな中、枝豆に注目が集まっています。枝豆を食べるのは、どうも日本独特の食習慣だったようです。日本ではビールのおつまみとしての需要が大きいのですが、外国ではヘルシーな食べ物として認知されています。

 そんなに枝豆が売れているなら、輸出額も相当に伸びているに違いない。けれども調べてみると、最盛期の2008年でも3500万円ほどで、昨年は1000万円を超える程度でしかありません(財務省「貿易統計」)。実際、枝豆の輸出に力を入れていることで有名な北海道中札井村でも、年間4000トンも生産しているのに、輸出は2013年の数字で2トン程度にすぎません。

 世界で枝豆が話題となっているというニュースが流れていても、実際の輸出量はこの程度なのです。