筆者の持論の1つに、「ハイテク機器の農業へ導入は遅い」というのがあります。
そう思う根拠は、以下の2つです。
(1)開発された当初は高価で儲かっている大企業しか導入できない技術が、低コストになって農業に降りてくるまでには時間がかかる。
(2)農業現場では、まだ初期段階の未成熟のハイテクは役に立たない。高度に発展してからでないと使い物にならないことが多い。
日本の水田面積の3分の1の農薬散布はラジコンヘリ
ただし、例外もあります。
それはドローン、つまり無人航空機です。ドローンに限っては、農業が最も大きな市場としてしばらく君臨し、農業現場で鍛えられ、高度に発達した技術が他産業に大きな恩恵をもたらすだろうと見ています。